修復    

日付: 2012.06.09 | 分類: 金具小話  

前回は復元のお話だったので、修復のことも少し。
70年前のもの。日本医科大学の山岳部のバックルです。手で持っている部分の金具が外れてしまっていました。

これは近所の建築家のおばあさんからのご依頼で、山岳部の部長だったお父様のもの。二代に渡り大事に持ってらっしゃたので、新品のように戻すのではなく、修理を思い立った今の、思い出を詰め込んだ風合いを目指して修復することにしました。
外れた金具をロー付けで接合すると真っ赤になるほど高温で熱するので、表の文字のメッキははがれ、色味や風合いが変わってしまいます。酸洗いをすると、思った通りまるで別のもののようになってしまいました。この段階ではまだ修理の気持ち。

あの手この手で元の雰囲気に近づけます。これは修復の気持ち。下処理を施し、緑青の粉を溶かした液でぐつぐつ煮込みます。

驚く程元通りの色がつきました。熱を通したので、慎重に鎚を入れヘラで締め、文字の部分を光らせたり縄や山の陰影を味付けします。

あずかった時の雰囲気さながらの色味と重厚感を出すことができたと思います。依頼主もとても喜んでくださいました。かけがえのない一点物は、重圧が本当に大きい。その分、大事に使い続けて来たものの風合いを、目に焼き付けることが出来ます。

復元    

日付: 2012.05.31 | 分類: 金具小話  


何年か前の頼まれもの。古い箪笥についていた小さな取っ手を復元しました。二つ足りないということで、残っているものを見本にお借りして、形や質感を似せながらいちから作っていきました。ぱっと見てどれがもとのものかお分かりになる方は目が肥えてらっしゃるのか、私が力不足なのか、もしかしたら両方かもしれません。一番右が見本です。この復元の難しいところ、厚みが0.2mmほどのとても薄い板をプレスして作ってあることでした。打ち出しではないこの「抜け具合」を再現するのは本当に難しいことです。型をつくる訳にもいかず、予算や時間的なこともあって、厚い板を切り抜いて縁を丸くやすってつくりました。形はもちろんのこと細部や古びにもこだわりましたし、とても喜んでいただけたのですが、今こうして見てみるとちょっとした雰囲気の固さが気にならないこともない。熟練の方の、丁寧な仕事ながらも一歩引いて余熱を取ったような雰囲気が好きです。生産だからこその塩梅なのかなと思います。それでも日々の生産の中に、表現やぬくもりが消えているわけではないのです。この復元では、ほぼ一点物のスタンスで取り組みながらも、その「抜け具合」を「一生懸命」追いかけるという矛盾した動きをしたのですが…。
昔のものを復元するためには解剖することから始まるので、数十年も前の職人の創意工夫を手で直に感じ取ることができます。そして数十年後の人間へも、復元やお手入れをしたいという風に思わせるものをつくれたら、こんなに幸せなことはない。そんなことも感じることが出来ました。

ホームページ

日付: 2012.05.15 | 分類: 金具小話  

かなぐやのホームページは友人のグラフィックデザイナーに作ってもらっています。その友人の自身のホームページが完成したそうなので、紹介をさせてください。

「    」と富山庄太郎  http://shotarotomiyama.info
彼にはカタログやパッケージ等のブランディングや、商品開発へも携わってもらいます。事象を捉えること、その源を探ること、彼のそんな姿勢にはものをつくる人間としても考えさせられることがあります。
かなぐやのロゴマークも富山庄太郎につくってもらいました。これは鐶紋(かんもん)という、取っ手をモチーフにした家紋を集めて、花として咲かせたものです。かなぐへも、ひとつひとつ刻印しています。空間に花をそえることを表しています。

 

出荷日和  

日付: 2012.04.24 | 分類: 出荷日和  


岩手県へ。家具屋さんへの納品です。素地も古美もたくさん仕入れていただきました。お客様の反応が楽しみです。

展示案内  

日付: 2012.04.16 | 分類: お知らせ  

ギャラリーショップKANAGU(アトムCSタワー)にて、4月18日から
かなぐやの商品の常設展示と販売(受注生産)をしていただきます。

なお 4月18日から20日 はアトムリビンテック株式会社の展示会
「2012春の新作発表会」となりこの期間は招待状が必要ですので
〜こちら〜からプリントアウトいただき、ご持参ください。

展示期間内でも平日でも、かなぐやの商品とまた高岡の職人のコーナーや、家具、雑貨、作家ものなどが常設されており、本当に見応えのある空間です。

かなぐやの商品が気になっている方、ちょっと見てみたいなと思っていた方、お近くへお寄りの際には是非お立ち寄りください。
実際にお手にとって無垢の真鍮の手触りと質感を感じていただけます。
ギャラリーショップKANAGU(アトムCSタワー)
〒105-0004 東京都港区新橋4−31−5 TEL:03-3437-7750
営業時間:10:00〜18:00 定休日:土日祝祭日 
※第1・第3土曜日は営業  URL:http://cs.atomlt.com/

雑誌掲載  

日付: 2012.04.13 | 分類: 雑誌掲載  


ハースト婦人画報社の「モダンリビング 2012年5月号」(2012年4月7日発売)にかなぐやの商品を掲載していただきました。是非ご覧になってください。

出荷日和  

日付: 2012.04.10 | 分類: 出荷日和  


真鍮てぬぐいかけ引っ掛けぶらりと、真鍮とって角棒コの字の古美色加工です。滋賀県と愛知県へ。日本各地へ出荷する時、本当に楽しくなります。各地の名産品に思いを馳せながら包みます。東京産の取っ手、いってらっしゃい。

出荷日和  

日付: 2012.04.06 | 分類: 出荷日和  


真鍮てぬぐいかけ引っ掛けぶらりと真鍮つまみ六角柱です。並んでいるだけでも統一感がありますね。いってらっしゃい。

出荷日和  

日付: 2012.04.02 | 分類: 出荷日和  


世田谷区の家具屋さんへ。真鍮つまみ六角柱です。古美色仕上げをしました。和紙を張った家具へつけていただくそうです。ねじにも色をつけています。扉を開けると見えるものですから。いってらっしゃい。

出荷日和  

日付: 2012.03.02 | 分類: 出荷日和  


町田市へ。真鍮とって四角棒です。かなぐやの商品のなかで一番シンプルなとってです。裏側へ、手がかりの溝が入っています。よくさわって色を育ててくださいね。