FK:WW  

日付: 2014.10.23 | 分類: 日記        

写真 3[3]

明日から始まる代官山蔦屋さんでの代官山デザインデパートメントで、

STUDIOBYCOLORの秋山さんが出展するブースにて、恊働開発した取っ手、For Kurashi:With Woodをお取り扱いいただけることになりました。

秋山さんが展開するアクセサリーブランドDD:WWと一緒に展示販売いたします。

取っ手は、青、白、灰、黄、紅の5色。パッケージしてついに皆さまへお披露目です。

1個1個木の表情が違って本当に奇麗です。眺めるだけでも吸い込まれそうなテクスチャーです。どうぞ、是非お立ち寄りください。

——————————————————-

Daikanyama Design Department :DDD

http://tsite.jp/daikanyama/event/004288.html

会期   :2014年10月24日(金) – 11月3日(月)

会場   :代官山T-SITE

開館時間 :7:00~深夜2:00(営業時間)

主催   :代官山 蔦屋書店

お問合せ :03-3770-2525

——————————————————-

新商品   

日付: 2013.09.12 | 分類: 日記        

ホームページに載っていない、カタログ掲載商品や新作を、今月にホームページに掲載いたします。写真は新作の、多角形を錐にしてひねったつまみです。向きを気にしないでばらばらにつけて、空間のすみっこにリズムをつくって。その他、玉のつまみや陶器をはめこんだ彫込ひきてなど。黒染め加工も増えました。

修復    

日付: 2012.06.09 | 分類: 日記        

前回は復元のお話だったので、修復のことも少し。
70年前のもの。日本医科大学の山岳部のバックルです。手で持っている部分の金具が外れてしまっていました。

これは近所の建築家のおばあさんからのご依頼で、山岳部の部長だったお父様のもの。二代に渡り大事に持ってらっしゃたので、新品のように戻すのではなく、修理を思い立った今の、思い出を詰め込んだ風合いを目指して修復することにしました。
外れた金具をロー付けで接合すると真っ赤になるほど高温で熱するので、表の文字のメッキははがれ、色味や風合いが変わってしまいます。酸洗いをすると、思った通りまるで別のもののようになってしまいました。この段階ではまだ修理の気持ち。

あの手この手で元の雰囲気に近づけます。これは修復の気持ち。下処理を施し、緑青の粉を溶かした液でぐつぐつ煮込みます。

驚く程元通りの色がつきました。熱を通したので、慎重に鎚を入れヘラで締め、文字の部分を光らせたり縄や山の陰影を味付けします。

あずかった時の雰囲気さながらの色味と重厚感を出すことができたと思います。依頼主もとても喜んでくださいました。かけがえのない一点物は、重圧が本当に大きい。その分、大事に使い続けて来たものの風合いを、目に焼き付けることが出来ます。

復元    

日付: 2012.05.31 | 分類: 日記        


何年か前の頼まれもの。古い箪笥についていた小さな取っ手を復元しました。二つ足りないということで、残っているものを見本にお借りして、形や質感を似せながらいちから作っていきました(左)。この復元の難しいところ、厚みが0.2mmほどのとても薄い板をプレスして作ってあることでした。彫金の打ち出しでもないこの抜け具合を再現するのは本当に難しいことです。微細なたわみ、ゆがみ、張りだと思います。型をつくる訳にもいかず、予算や時間的なこともあって、厚い板を切り抜いて縁を丸くやすってつくりました。職人の丁寧な仕事ながらも一歩引いて余熱を取ったような生産だからこその塩梅。それでも日々の生産の中に、表現やぬくもりが消えているわけではないのです。

はじめまして

日付: 2011.04.13 | 分類: 日記        


はじめまして。かなぐやでは主に真鍮を素材とした取っ手やつまみなどをつくっています。デザインをして、材切りをして、バリをとり、ロウづけをして、穴をあけ、ネジ切り、仕上げて、出荷をする。そしてそれを繰り返す。それらの作業を、出来るかぎり丁寧におこなっています。商品が出来上がるまでのひとつひとつの作業に、私たちなりの思い入れがあること、こちらでちょっとずつお話できたらと思っています。ご愛読いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。